当たり前論 1
いま、システム基盤作りの仕事に就いているが、
いわゆるインフラと呼ばれる仕事は、
「当たり前」を提供する仕事だと感じている。
水道、電気、ガスはいつでも使えて「当たり前」。
インターネットのWebサービスも、
メンテナンス時間以外は利用できて「当たり前」。
インフラに限らず、どんな仕事も基本的には「当たり前」を提供しているとは思う。
飲食店であれば、頼んだものが提供されて「当たり前」。
インフラとそれ以外の仕事で何が違うかというと、
「当たり前」の期待値が違うのではと思う。
飲食店で頼んだものがイメージとは違った場合、
人によっては、クレームを入れて作り直してもらうなりするが、
そんなに高価なものでない限りは、こんなもんかと諦められるレベルであると思う。
インフラの場合は、
例えば電気が止まったら、大多数の人が困ってしまうし、
「当たり前」が提供されなかった影響がだいぶ大きいし、
簡単にしょうがないと諦められるものではない。
自然災害などの不可抗力的な原因でない限り、
提供されないことに腹を立てる人も多いのではないだろうか。
最近でも、某銀行のATMが障害で一時使えなくなるなんてことがあったが、
「当たり前」に利用しているものって、
実は「当たり前」ではなくて、
「当たり前」を提供するために陰でいろいろな人が苦労してたりして、
そんなことを最近よく考えている。