ちひろさん
最近、ネットの広告で見た「ちひろさん」という漫画にハマっている。
漫画アプリで2巻まで無料公開されていたので、
試しに読んでみたら、ハマってしまい、
4巻まで購入して読んでいる。
タイトルにある「ちひろさん」という弁当屋で働く、元風俗嬢の女性が主人公。
ちひろさんと、彼女の周りの人々の日常を描いた作品。
なにかしらの悩みを抱えた登場人物が、
浮世離れしたちひろさんの言動に心を動かされる、
そんな話が占める。
大きく話が盛り上がって問題解決、ってわけでもなく、
淡々とした日常の中に、ちょっとほっこりとする出来事がある、
そんな漫画である。
ただ、あったかいだけの漫画ではなく、
根底には、ちひろさんや周りの人々の陰の部分が漂っていて、
あったかいけど、どこか無常感のある、
なんとも言えない世界観に、ハマってしまったようだ。
「結婚こそ幸せだ」「夢に向かって努力する」など
一般的な価値観、考え方にはとらわれず、
一人になりたいときは一人になり、
心ときめくものがあれば、それに夢中になり、
ふらふら気の向くままに生きることを
ちひろさんは楽しんでいる。
まるで禅の書物を読んだかのように、
読み終えた後は心が空っぽになる感覚が生じる。
日頃、無意識にとらわれてる固定観念みたいなものから、
スッと離れるような感覚。
読んだ影響なのか、最近は割と心が空っぽ。